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本ミス2017
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本ミス2017
このミスに比べれは割と的中率は高かった去年の本ミス。しかし、今年は本命不在なため、ラインナップはある程度当てられても順位予想は難しそうです。まずは1位ジェフリーフィッシュ、10位は御手洗潔シリーズの新作と決め打ちして、後は中を埋めていきます。
①ジェリーフィッシュは凍らない(市川優人)
②おやすみ人面瘡(白井智之)
③図書館の殺人(青崎有悟)
④聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた(井上真偽)
⑤誰も僕を裁けない(早坂吝)
⑥真実の10メートル手前(米澤穂信)
⑦涙香迷宮(竹本健治)
⑧アリス・ザ・ワンダーキラー(早坂吝)
⑨倒叙の四季(深水 黎一郎)
⑩屋上の道化たち(島田荘司)
1.ジェリーフィッシュは凍らない
新人だけあって小説的に未熟なところも多く、人工的な舞台をうまく消化していない部分もありますが、数々の謎といい、最後に炸裂する大トリックといい、いかにもコテコテな本格スタイルといい、欠点も含めてブームの頃の新本格の濃厚な味わいを凝縮したような作品です。本ミス投票者には好物の人が多そうな作品であり、かなりの票を集めるのではないでしょうか。
2.おやすみ人面瘡
去年の本ミスでは8位でしたが、今年はぶっとんだ世界観に加えてそれを支える技巧も身に付き、一気にブレイクしそうな予感がします。
3.図書館の殺人
4.聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた
同じロジック派のふたりですが、作風は対照的。井上真偽氏にも底知れぬ勢いがあるものの、実績、作品の完成度からいうと青崎有吾氏に一日の長ありというところでしょうか。
毎回意表をつく仕掛けを施しながら、安定した面白さで読者を楽しませてくれる上木らいちシリーズ。前回はあまりにも豊作すぎてベスト10を落ちてしまいましたが、今回は堅実にベスト10の上位に食い込んでくるでしょう。
6.真実の10メートル手前
小品ながら切れ味鋭い短編集で、『王とサーカス』が3位ならこのぐらいの位置はキープしそうな気がします。
7.涙香迷宮
このミス92の『ウロボロスの偽書』以降、ランキングとは縁のなかった竹本氏ですが、究極の暗号小説との呼び声高い本作がどう評価されるか興味深いところです。果たして『匣の中の失楽』以来の鬼才再臨などという話になるのでしょうか?
8.アリス・ザ・ワンダー・キラー→文庫化の際に”少女探偵殺人事件”を副題として追加
本格ミステリとして手堅く楽しめたということでこのくらいの位置でしょうか?
9.倒叙の四季
去年1位に輝いた『ミステリー・アリーナ』と比べると数段落ちますが、深水氏ならでは仕掛けも施されておりり、そこそこ楽しめる作品ではあるのでベスト10には入るかなと予想します。
10.屋上の道化たち→文庫化の際に『屋上』に改題
作品の完成度は決して高いとは言えませんが、記念すべき御手洗潔シリーズ50作目ということで、あえて10位と予想しておきます。
※2016年12月10日追記
やはりこのミスと比べると対象作品が少ないだけに、ベスト10内に何がくるかは割と当たるようです。しかし、絶対の自信があった1位予想を外してしまいました。まさかあの作品があそこまで勢いがあるとは思いませんでした。
※2017年11月10日追記
①ジェリーフィッシュは凍らない(市川優人)→3位
②おやすみ人面瘡(白井智之)→5位
③図書館の殺人(青崎有悟)→2位
④聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた(井上真偽)→1位
⑤誰も僕を裁けない(早坂吝)→6位
⑥真実の10メートル手前(米澤穂信)→7位
⑦涙香迷宮(竹本健治)→4位
⑧アリス・ザ・ワンダーキラー(早坂吝)→ランク外
⑨倒叙の四季(深水 黎一郎)→10位
⑩屋上の道化たち(島田荘司)→8位
ランク外予想:松谷警部と向島の血 (平石高貴樹)→9位
海外編順位予想
やはりこのミスと比べると対象作品が少ないだけに、ベスト10内に何がくるかは割と当たるようです。しかし、絶対の自信があった1位予想を外してしまいました。まさかあの作品があそこまで勢いがあるとは思いませんでした。
※2017年11月10日追記
①ジェリーフィッシュは凍らない(市川優人)→3位
②おやすみ人面瘡(白井智之)→5位
③図書館の殺人(青崎有悟)→2位
④聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた(井上真偽)→1位
⑤誰も僕を裁けない(早坂吝)→6位
⑥真実の10メートル手前(米澤穂信)→7位
⑦涙香迷宮(竹本健治)→4位
⑧アリス・ザ・ワンダーキラー(早坂吝)→ランク外
⑨倒叙の四季(深水 黎一郎)→10位
⑩屋上の道化たち(島田荘司)→8位
ランク外予想:松谷警部と向島の血 (平石高貴樹)→9位
海外編順位予想
海外本格ミステリはやはり古典作品ばかりが並びましたね。作品数自体も少ないため、下位の作品のレベルは少々苦しいものがあります。来年は現代海外ミステリーから本格ミステリ紹介も期待したいものです。
①ささやく真実(ヘレン・マクロイ)
②カクテルパーティー(エリザベス・フェラーズ)
③九つの解答(J.J.コニントン)
④ミステリ・ウィークエンド(パーシヴァル・ワイルド)
⑤二人のウィリング(ヘレン・マクロイ)
⑥ウィンター家の少女(キャロル・オコンネル)
⑦熱く冷たいアリバイ(エラリー・クイーン)
⑧闇と静謐(マックス・アフォード)
⑨愚者たちの棺(コリン・ワトソン)
⑩アンジェリーナ・フルードの謎(オースティン・フリーマン)
1.ささやく真実
発表されたのは1941年ですが、なぜ今まで翻訳され中たのかが謎の完成度です。今年の海外本格のなかでも頭ひとつ抜けています。本ミス1位は鉄板でしょう。
ヘレン・マクロイと同じく近年再評価著しいエリザベス・フェラーズの新翻訳作品です。その驚くべき真相と巧みなミスディレクションは彼女の作品の中でも最上位のものです。上位ランクインは固いと言えるでしょう。
3.九つの解決
1929年の作品ながら非常に丁寧な本格ミステリであり、本格好きの人の票を集めるものと思われます。
4.ミステリ・ウィークエンド
吹雪の山荘もののバリエーションとして非常に楽しい作品で本ミスにおいても多くの支持を集めるでしょう。
5.二人のウィリング
『ささやく真実』には及びませんがさすがはヘレン・マクロイ。本格ミステリとして高品質な本作も本ミス上位にランクインするでしょう。
6.ウインター家の少女
唯一の現代ミステリー(と言っても発表は11年前ですが)としてランクインするかが注目です。
7.熱く冷たいアリバイ
エラリー・クイーンといっても単なる名義貸し作品ですが、その中では読み応えがある作品で、去年の『チェスプレイヤーの密室』よりは上位にくるのではないでしょうか。
8.闇と静謐
「オーストラリアのディクスン・カーだ、いやエラリー・クイーンだ」だと言われた割には前回紹介の『百年祭の殺人』の評判は散々でしたが、本作は十分楽しめるできになっており、ベスト10下位にはランクインするクオリティは十分あります。
9.愚者たちの棺
本国では優れたユーモアミステリーの書き手と知られているコリン・ワトスンですが、本作はデビュー作とあってまだこなれていない印象です。次作への期待もこめてこの順位予想で。
10.アンジェリーナ・フルードの謎
1924年の作品で現代人の目から見ればミステリーとして見るべきものはないのですが、ホームズ最大のライバルと目されていたソーンダイク博士登場の長編小説という点を加味して10位予想です。
※2016年12月10日追記
※2017年11月10日追記
①ささやく真実(ヘレン・マクロイ)→1位
②カクテルパーティー(エリザベス・フェラーズ)→5位
③九つの解答(J.J.コニントン)→8位
④ミステリ・ウィークエンド(パーシヴァル・ワイルド)→3位
⑤二人のウィリング(ヘレン・マクロイ)→2位
⑥ウィンター家の少女(キャロル・オコンネル)→ランク外
⑦熱く冷たいアリバイ(エラリー・クイーン)→ランク外
⑧闇と静謐(マックス・アフォード)→9位
⑨愚者たちの棺(コリン・ワトソン))→ランク外
⑩アンジェリーナ・フルードの謎(オースティン・フリーマン))→ランク外
ランク外予想:ハイキャッスル屋敷の死 (レオ・ブルース)→4位
ランク外予想:浴室には誰もいない (コリン・ワトスン)→6位
ランク外予想:幻の屋敷 (マージェリー・アリンガム)→7位
ランク外予想:傷だらけのカミーユ (ピエール・ルメートル)→10位
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