更新終了☆☆☆


 
※2016年12月10日追記
去年はベスト10内一致が4作で今年は6作だったため、いくぶんマシになった気がしないでもないですが、相変わらず1位は派手に外しているし、2位や8位辺りはやはりバランス理論で考えるとダメで、素直に評判のよい順にならべておけってことですね。去年もそれで失敗したような気がします。そして、大穴はやはり大穴でした。


国内編

去年惨敗の管理人が再度このミスベス地10の予想に挑戦します。今年は去年以上に本命不在で予想は困難を極めました。それでもがんばって順位づけした結果がこれです。

①罪の声(塩田武士)
②暗幕のゲルニカ(原田マハ)
③真実の10メートル手前(米澤穂信)
④静かな炎天(若竹七海)
⑤おやすみ人面瘡(白井智之)
⑥ジェリーフィッシュは凍らない(市川憂人)
⑦罪の終わり(東山彰良)
⑧亡者たちの切り札(藤田宜永)
⑨希望荘(宮部みゆき)
⑩アムステルダムの詭計(原進一)

1.罪の声
どうにも小粒な今年のミステリの中で唯一重量感を感じた作品。米澤穂信氏も宮部みゆき氏も短編で、東山彰良氏は外伝。他に1位にしっくりした作品がなく、消去法的にこの作品を1位に選んでみました。
罪の声
塩田 武士
講談社
2016-08-03


2.暗黙のゲルニカ
本作はピカソのゲルニカを題材にした力作で、スケール感もあるのですが、ミステリーの切れ味的には『楽園のキャンパス』よりは落ちるので1位はないだろうと。2位でもかなり高い気がするのですが、他に2位にしっくりくる作品がないのでこの位置に
暗幕のゲルニカ
原田 マハ
新潮社
2016-03-28


3,真実の10メートル手前
3連覇を目指す米澤穂信氏ですが、さすがに外伝的な短編集で1位はないはず。しかし、小品でも完成度は高く、去年1位の『王とサーカス』に続いて太刀洗万智が登場とあってはそれなりに票は集めるでしょう。
真実の10メートル手前
米澤 穂信
東京創元社
2015-12-21


4.静かな炎天
去年突如ブレイクした葉村晶シリーズ。とりあえす、今年も去年と同じ順位の4位で。
静かな炎天 (文春文庫)
若竹 七海
文藝春秋
2016-08-04


5.おやすみ人面瘡
エログロ満載の世界観にその設定を存分に生かした緻密な謎解き。オリジナリティもインパクトもありすぎる作風が今年はブレイクするかな?という感じで5位予想です。
おやすみ人面瘡
白井 智之
KADOKAWA
2016-10-01


6.ジェリー・フィッシュは凍らない
今年は本格系も不作。そんな中で新本格枠として高い評価を得た本作が、このミスの本格支持者の票を集めそう。
ジェリーフィッシュは凍らない
市川 憂人
東京創元社
2016-10-11


7.罪の終わり
こちらも本編の「ブラックライダー』と比べると小品ですが、やはり完成度は高く、不作の今年であればベスト10に入りそうな感じです。
罪の終わり
東山 彰良
新潮社
2016-05-20


8.亡者ども切り札
出来自体は前2作の方が上のように感じましすが、冒険・ハードボイルド枠の作品がほとんどないため、今年はこの作品が票を集めるのではないでしょうか。
亡者たちの切り札
藤田宜永
祥伝社
2016-05-11


9.希望荘
『名もなき毒』と『ペテロの葬列』と2作連続でランクインの杉村三郎シリーズ。本作も無難に9位予想。
希望荘
宮部 みゆき
小学館
2016-06-20


10.アムステルダムの詭計
地味な作品ではありますがミステリーマインドを刺激する設定と堅実な筆致が、玄人筋からの支持を集めるのではないと思い、大穴予想で10位に。
アムステルダムの詭計
原 進一
原書房
2016-04-28


こうして、並べてみてもやはり全体的に低調です。ベスト10じゃなくて11位~20位あたりを予想しているような気持ちになってしまします。本命不在ということもあって順位予想の方もどうにも当たっている気がしません。こうなると『挑戦者たち』、『スペース金融道』、『ビビビ・ビ・バップ』あたりの異色作やミステリー外のエンタメ作品が躍進するような気もしてきます。また、『許されようとは思ってません』辺りも気になる存在です。果たして結果はどうなのでしょうか?

※2016年12月10日追記
初挑戦のこのミス海外でしたが、上位はまずまずなのに、下半分の予想がひどすぎですね。それに、国内も海外も候補作にすら入っていない完全スルー作品が多すぎでした。来年はもっとしっかりチェックをしたいものです。

海外編

国内編と真逆で豊作すぎて順位予想が難しい2016年の海外ミステリー。ベスト10級だけで20位までうまりそうです。そのなかで頑張って10作に絞ってみた結果が以下の通りです。

①ザ・カルテル(ドン・ウィンズロウ)
②その雪と血を(ジョー・ネスボ)
③熊と踊れ(アンディッシュ・ルースルンド)
④拾った女(チャールズ・ウィルフィード)
⑤ミレミアム4 蜘蛛の巣を払う女(ダヴィド・ラーゲルクランツ)
⑥過ぎ去りし世界(デニス・ルヘイン)
⑦虚構の男(L.P.ディヴィス)
⑧マプチェの女(カリル・フェレ)
⑨終わりなき道(ジョン・ハート)
⑩ささやく真実(ヘレン・マクロイ)

1.ザ・カルテル
今年の海外は豊作であるものの、圧倒的な本命がないために1位をどれにするか悩みましたが。このミス2010年に1位に輝いた『犬の力』の続編で注目度満点のこの作品を選んでみました
ザ・カルテル (上) (角川文庫)
ドン・ウィンズロウ
KADOKAWA/角川書店
2016-04-23


2.その雪と血と
大作ひしめく中、バランス的に鮮烈なイメージの小品を2位に配置


3.熊と踊れ
国内版の『罪の声』と同じく実際の事件をモデルにしたことによる圧倒的なリアリティが、独特の臨場感を生んでいます。上位ランクインが濃厚な作品と言えるでしょう。
熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)
アンデシュ・ルースルンド
早川書房
2016-09-08


4.拾った女
このノワールとミステリーが入り混じった独特の作風がこのミス好みのような気がします。
拾った女 (扶桑社文庫)
チャールズ ウィルフォード
扶桑社
2016-07-02


5.ミレミアム4
作者没後のまさかの続編で評判も上々。かなり上位を目指せるのではないでしょうか。
ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)
ダヴィド ラーゲルクランツ
早川書房
2015-12-18


6.過ぎ去りし世界
『運命の日』がこのミス3位、『夜を生きる』がこのミス5位だけに、この絶賛された3部作完結編が何位にランクインするか注目です。
過ぎ去りし世界 (ハヤカワ・ミステリ1906)
デニス・ルヘイン
早川書房
2016-04-07


7.虚構の男
50年前の作品ですが、そのぶっとんだ作風故に今回の台風の目になるでしょう。
虚構の男 (ドーキー・アーカイヴ)
L.P. デイヴィス
国書刊行会
2016-05-27


8.マプチェの女
衝撃的な暴力シーン終盤の怒涛の展開が見所の本作。その圧倒的な迫力でベスト10に滑り込みかなと予想してみました。


9.終わりなき道
独特の作風で2作連続エドーガ賞&このミスベスト10ランクインのジョン・ハート。本作でもハート節は健在で、手堅くベスト10入りしそうな雰囲気です。


10.ささやく真実

ベスト10予想中では唯一の本格ミステリ。今年の海外ミステリーは豊作すぎて古典本格の出番はないかなと思っていましたが、本作だけは飛び抜けた完成度故に本格好きの人から票が集中しそうです。
ささやく真実 (創元推理文庫)
ヘレン・マクロイ
東京創元社
2016-08-31


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