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2016年5月12日に決定予定の本格ミステリ大賞の候補作とその概要をまとめてみました。ちなみに、本格ミステリ大賞は、選考会で決める他の文学賞とは違い、本格ミステリ作家クラブの投票で選ばれ、一度受賞した作家の作品をノミネートすることも可能です。なお、投票の結果発表は、5月12日行われます。


赤い博物館(
大山誠一郎)
捜査資料保管庫の女性館長とそこに左遷された巡査部長が、迷宮入り事件の謎に挑む連作ミステリー
大山誠一郎氏は、2013年に『密室蒐集家』で同賞を受賞して以来、2度目のノミネートになります。

赤い博物館
大山 誠一郎
文藝春秋
2015-09-19


死と砂時計(鳥飼否宇)
※本格ミステリ大賞受賞
死刑囚専門の監獄で起きる奇怪な事件を、死刑囚の老人が解き明かす連作ミステリー。
鳥飼否宇氏は、2009年に『官能的』で第2回世界バカミス☆アワードを受賞するなど、バカミスの鬼として知られています。しかし、今回はぶっとんだ設定ながらもシリアスなテーマを扱い、初のノミネートとなりました。



その可能性はすでに考えた(
井上真偽)
その不可解な現象が、真に奇跡であるならば、トリックである可能性はすべて排除しなければならない。奇跡を証明するために探偵は、刺客の繰り出す推理を次々と論破していく。
井上真偽氏は、『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞受賞し、2015年にデビュー。数理論理学をミステリーのロジックと組み合わせた独創的な作風で注目されています。



松谷警部と三ノ輪の鏡(
平石貴樹)
元プロゴルファーが殺された事件を契機に、湧き出る関係者たちの様々な疑惑。本格推理シリーズの第3弾。
平石貴樹氏は、アメリカ文学の研究者であり、東京大学名誉教授の肩書を持つミステリー作家。1985年に発表した『だれもがホオを愛していた』で世の本格ミステリマニアを瞠目させ、新本格ブーム以前からその名を轟かせていましたが、本格ミステリ大賞にノミネートされるのはこれが初めてです。



ミステリー・アリーナ(
深水黎一郎 )
TVのクイズ番組で読み上げられるミステリー
小説から犯人を推理する解答者たち。犯人の名前とその犯行方法を言い当てれば20億円。果たして正解者は出るのだろうか?
本編の半分が推理パートという究極の多重解決ミステリー。2016本格ミステリベスト10でも1位に輝いた傑作で、今回の 大本命でもあります。






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