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先日発表のあった直木賞の候補作品についてまとめです。

孤狼の血(柚月裕子) 昭和63年の広島。新人刑事・日岡がやくざとの癒着が噂されている刑事・大上とコンビを組み、やくざの抗争に挑んでいく。

本作は、「このミステリーがすごい!」で3位に選ばれ、アンチヒーローものの警察小説として高い評価を受けました。また、柚月裕子氏は、2013年に『検事の本懐』にて第15回大藪春彦賞を受賞しています。

孤狼の血 (角川書店単行本)
柚月裕子
KADOKAWA / 角川書店
2015-08-29


戦場のコックたち(深緑野分)
第2次世界大戦中の戦火のフランスで、合衆国陸軍に所属するコックが日常の謎に挑む異色ミステリー
死と隣り合わせである戦場での日常ミステリーという趣向が目新しく、しかも、戦争小説としても一級品。それ故、デビュー2作目にして
「このミステリーがすごい!」、「文春ミステリーベスト10」、
「ミステリーが読みたい」などの年間ミステリーランキングでも上位に選ばれました。
戦場のコックたち
深緑 野分
東京創元社
2015-08-29


つまをめとらば(青木文平)※直木賞受賞 太平の世において、清貧に甘んじる武家の男たち。その裏で、女たちはどこまでもたくましく、したたかに生き抜いていく。いつの時代も変わらぬ男女の機微を端的な筆致で浮かび上がらせる6つの短編時代小説。
67歳での直木賞受賞は、1989年に68歳で受賞した星川星司氏に続く史上2番目の高齢となります。

つまをめとらば
青山 文平
文藝春秋
2015-07-08


 
羊と鋼の森(宮下奈都)
高校時代にピアノの調律師と出会い、その仕事ぶりに魅了された外村は、自身も調律師を目指すことを決意する。やがて、憧れの調律師と同じ会社に勤め始めた彼は、さまざまな出会いと共に成長し、理想の音を求めていく。
2015年9月に王様のプランチで紹介され、話題となりました。宮下奈都氏は美しい物語紡ぎだす書き手ですが、未だ主だった文学賞の受賞がありません。直木賞も有力候補のひとりでしたが、惜しくも受賞を逃し、無冠の女王という立ち位置はまだしばらく続きそうです

羊と鋼の森
宮下 奈都
文藝春秋
2015-09-11


ヨイ豊(梶よう子)
1865年。浮世絵の世界で、広重、国芳と並んで歌川三羽烏と謳われた三代目歌川豊国が亡くなる。門人だった清太郎は周囲から4代目の襲名を切望されるが、彼は自分の才のなさに苦悩する。一方、清太郎の弟弟子で才はあるが、粗野な性格の八十八がいた。世は江戸から明治へと変わり、浮世絵が終焉を向かる時代をふたりは生き抜いていく

ヨイ豊
梶 よう子
講談社
2015-10-29


 受賞作に選ばれたのは『つまをめとれば』。
候補者5人のうち4人が女性で、しかも、全員初ノミネートというフレッシュなメンバーの中、唯一男性で67歳の青木文平氏が受賞したのが印象的でした。
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