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社会派ミステリーの色が強い森村誠一氏の作品群ですが、初期には、社会問題を絡めつつも王道的な本格ミステリを多く書いています。その作品をおすすめ順にまとめてみました。

①高層の死角
江戸川乱歩賞受賞作であり、ミステリー作家としてのデビュー作。前半、スマートな密室トリックで読者に軽くジャブを放った後のアリバイ崩しが本番。崩しても崩しても次々と新しいアリバイが現れる怒涛のラッシュが見ものです。
高層の死角 (角川文庫)
森村 誠一
KADOKAWA / 角川書店
2015-02-25


②超高層ホテル殺人事件
前半のホテルの一室から消える犯人の謎、中盤の東京・大阪間を巡るアリバイ、後半のマンションの密室トリックと何とも贅沢な本格ミステリ。
超高層ホテル殺人事件 (角川文庫)
森村 誠一
KADOKAWA/角川書店
2015-02-25


③密閉山脈
『白い僧院の殺人』を想起させる足跡のない殺人。山という舞台を最大限に生かしたトリックが見事です。



④虚構の空路
犯行時に容疑者は、パリに向かう飛行機に乗っていた。列車のトリックよりさらに堅牢なアリバイをいかにして崩すかが見どころ。
虚構の空路 (ハルキ文庫)
森村 誠一
角川春樹事務所
1999-12


⑤新幹線殺人事件
前半と後半でふたつのアリバイ崩しが楽しめる佳作。

新幹線殺人事件 (角川文庫)
森村 誠一
角川グループパブリッシング
2008-05-24


⑥新・新幹線殺人事件
新幹線殺人事件同様、オーソドックなアリバイ崩しですが、殺人に加えて誘拐も同じ場所で絡み、事件が混沌となっていくプロットがユニーク。


⑦捜査線上のアリア
オーソドックなアリバイ崩しだと思っていると最後に大きな仕掛けが炸裂する。森村ミステリーとしてはかなり異質な作品。

捜査線上のアリア (徳間文庫)
森村 誠一
徳間書店
2006-03


⑧日本アルプス殺人事件
今ではあり得ないカメラのフィルムを使ったアリバイですが、トリックを解明する過程はなかなか楽しめます。

 
⑨東京空港殺人事件
空港ホテルで起こった二重の密室殺人。トリック自体に新味はありませんが、そのトリックが、人間ドラマと密接に絡まり合っているところがミソ。ちなみに、本作は社会派ミステリーの傑作としても知られています。
東京空港殺人事件 (角川文庫)
森村 誠一
KADOKAWA / 角川書店
2015-01-30


⑩人間の証明
映画化もされた有名作。トリックや意外性は全くありません。しかし、小さな手がかりから少しずつ真相へと迫るプロセスは、なかなの読み応えです。
人間の証明 (角川文庫)
森村 誠一
KADOKAWA/角川書店
2015-02-25


高層の死角