更新終了☆☆☆

2016本格ミステリ・ベスト10
探偵小説研究会
原書房
2015-12-04


2015年11月17日時点での本格ミステリベスト10予想
このミス国内編に続いて、本ミス国内編の順位も予想してみました。しかし、今年の本格ミステリーは粒ぞろいなのにも関わらず、突出した作品がないので、逆に、推理するのが難しいです。
このミス以上に全く当たる気がしません。
それでも、なんとか1位から10位まで並べてみた結果がこれです。

1位 鍵の掛かった男(有栖川有栖)
2位 ミステリー・アリーナ(深水黎一郎)
3位 赤い博物館(大山誠一郎)
4位 片桐大三郎とXYZの悲劇(倉知淳)
5位 オルゴーリェンヌ(北山猛邦)
6位 虹の歯ブラシ 上木らいち発散(早坂吝)
7位 星読島に星は流れた(久住四季)
8位 王とサーカス(米澤穂信)
9位 死と砂時計(鳥飼否宇)
10位 戦場のコックたち(深緑野分)

『鍵の掛かった男』は、う~ん、どうでしょう?すごく読み応えのある作品ではあるのですが、どちらかというと人間ドラマ重視なので、今年の本格を代表する作品かと言われると違うような気もします。しかし、なんといっても、有栖川有栖氏は、本ミスに強いというイメージがありますので、混戦の年は有利かな?ということで1位予想です。
鍵の掛かった男
有栖川 有栖
幻冬舎
2015-10-08


『ミステリー・アリーナ』は全編の半分が推理パートという多重推理の極み。混戦になると目立ったもの勝ちのようなところもあるので、今年の本格ミステリーで1番インパクトが強かったこの作品を2位に推してみます。


『赤い博物館』は、『ミステリー・アリーナ』とは真逆のストレートな本格ミステリー。『復讐日記』という傑作も収録されていますし、大山誠一郎氏は2013年度版で2位だった実績もあるところから、今回は3位予想で。
赤い博物館
大山 誠一郎
文藝春秋
2015-09-19

『片桐大三郎とXYZの悲劇』はエラリー・クイーンの悲劇四部作がモチーフになっていて、それだけでも本格ファンの心をくすぐります。その上、ロジックの切れ味も申し分ありませんし、こちらも『途切れ途切れの誘拐』という傑作があります。したがって、上位を狙う条件は十分揃っていると言えるでしょう。短編集は目玉の作品がひとつあると、それだけで強いですしね。
片桐大三郎とXYZの悲劇
倉知 淳
文藝春秋
2015-09-24


『オルゴーリェンヌ』の北山猛邦氏は、意外なことに今まで一度も本ミスでのベスト10入りがありません。しかし、今回は、特に評判のよい作品なので一気に上位入りがあるかもしれません。


『虹の歯ブラシ・上木らいち発散』は本格ミステリー界期待の星である早坂吝氏の作品。去年が6位だったので、当然、今年はそれ以上を期待したいのですが、近年まれにみる当たり年の上に、あの斬新過ぎる結末がどう評価されるかが読めないので、去年と同じ6位にさせていただきます。


『星読島に星は流れた』は完成度の高い本格長編で、他の年ならベスト3を争ってもおかしくありません。しかし、今年はライバルが多いことと、ミステリー界での著者の知名度を考慮してこの辺りで。
星読島に星は流れた (創元推理文庫)
久住 四季
東京創元社
2016-08-31


『王とサーカス』の米澤穂信氏は今やミステリー界のトップに君臨。本ミスでも上位常連なのですが、今回は本格ミステリーとしての魅力がやや薄いため、低めに予想してみました。
王とサーカス
米澤 穂信
東京創元社
2015-07-29


『死と砂時計』は死刑囚ばかり集めた刑務所で起こる殺人という逆説的な設定が魅力的なミステリー。鳥飼否宇氏の最高傑作という声もあり、10位だった『官能的』のひとつ上で9位の予想です。


『戦場のコックたち』は力作であることは間違いないのですが、扱っているのが「戦場の日常」の謎で、作品そのものも戦場レポのような色が強いため、本格ファンからどの程度支持されるかが不透明です。しかし、忘れ難い味のある作品なので10位に推しておきます。
戦場のコックたち
深緑 野分
東京創元社
2015-08-29


以上が1位から10位までの予想ですが、今年はその他にも、『その可能性はすでに考えた』『惑星カロン』『松谷警部と三ノ輪の鏡』『化石少女』などなど、有力作品が目白押しだったので10本に絞るのが本当に大変でした。

※2015年12月5日追記
予想と結果、想像したよりはかけ離れてなかったかも?ただ、1位はちょっと深読みしすぎました。もっと素直に予想すればよかったかな。それとノーマークなのがひとつランクインしてたので、これは早めに読んでみたいです。面白そうな設定でもありますし。


※2016年5月21追記

結果

1位 鍵の掛かった男(有栖川有栖)→7位
2位 ミステリー・アリーナ(深水黎一郎)→1位
3位 赤い博物館(大山誠一郎)→6位
4位 片桐大三郎とXYZの悲劇(倉知淳)→2位
5位 オルゴーリェンヌ(北山猛邦)→4位
6位 虹の歯ブラシ 上木らいち発散(早坂吝)→11位
7位 星読島に星は流れた(久住四季)→10位
8位 王とサーカス(米澤穂信)→3位
9位 死と砂時計(鳥飼否宇)→9位
10位 戦場のコックたち(深緑野分)→12位

ランク外予想:その可能性はすでに考えた(井上真偽)→5位
ランク外予想:東京結合人間(白井智之)→8位

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